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豪州政府 中国系汚職官僚の摘発に協力 

2014年10月22日

 

【新唐人2014年10月22日】オーストラリア政府は、不正蓄財した資産を持ってオーストラリアに移住した中国の元汚職官僚の摘発に乗り出す方針を決めました。習近平当局が提供したリストには、江沢民派に抜擢された中国国家電網公司の元総裁、高厳(こうげん)も含まれています。

 

シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、オーストラリア政府は、習近平当局に協力して、近年オーストラリアに移住した中国の元汚職官僚の資産没収に乗り出す方針を決めました。オーストラリアに移転された資産は、数億オーストラリアドルに上ると予想されています。中国当局が提供したおよそ100人の経済犯罪容疑者リストの中には、妻や子供の名義で資産を海外に移し、国内で要職に就いている「裸官」(らかん)と呼ばれる汚職官僚も含まれています。

 

北京時事政治ウォッチャー 華頗さん

「西側の国々も腐敗は容認できません。米国などでは、海外腐敗行為防止法が承認されています。中豪が汚職官僚逮捕協議を取り決めたのも自然な流れです。これは国際的な趨勢です」

 

報道によると、このリストには吉林省の省長、雲南省共産党委員会書記、中国国家電網の総裁などを務めた高厳とその息子、高新源(こうしんげん)、およびそれぞれ1999年と2004年にオーストラリアに逃亡したアモイ市元副市長、藍甫(らんほ)と河南省高速道路管理局元局長、童言白(どうげんはく)なども含まれているそうです。

 

北京時事政治ウォッチャー 華頗さん

「雲南省委員会書記、高厳は02年〜03年頃に海外へ逃亡しました。彼は中豪共同追跡の合意後、捕まった1人目です。江沢民派に対する抑止効果があると思います」

 

高厳は江沢民の腹心に抜擢された人物です。高厳の引渡しが成功すれば、将来的にもたらされる最も大きな効果として、「中国一の汚職官僚」である江沢民の一族および周永康(しゅうえいこう)、曾慶紅(そうけいこう)、薄煕来などが海外に隠した巨額の資産も、差押えられる可能性が挙げられています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。   

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/21/a1147792.html (中国語)         

(翻訳/赤平 ナレーター/萩野 映像編集/李)

 

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